EU(ヨーロッパ連合)に加盟する27か国で行われたヨーロッパ議会選挙はEUに懐疑的な右派や極右の政党が議席を増やす見通し。これまでEUの政策を主に支えてきた中道右派などの3大会派は過半数を維持するものの、ウクライナへの支援や移民難民政策、環境対策の進め方などに右派や極右の政党の議席増がどう影響するのか。ヨーロッパ議会選挙の結果、中道右派グループは185議席を獲得し中道左派グループは137議席、リベラル勢力は79議席でこの3会派を合わせて過半数を維持する見通し。イタリア・メローニ首相が率いる保守改革派の会派は73議席で第4の勢力となりスペインの政党ボックスもこれに含まれる。マリーヌルペン氏が率いる別の勢力であるアイデンティティと民主主義は58議席となる。緑グループは52議席で第6位につけ反EUの欧州統一左派は36議席。ただし極右議員は無所属のハンガリー・オルバン首相やドイツのための選択肢などの勢力があるため、極右の勢力は拡大する見通し。
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