BPO(放送倫理番組向上機構)の放送人権委員会はテレビ東京が、一昨年、3月に放送した「激録警察密着24時!!」について放送倫理上の問題があるとの見解を公表した。それによると、番組が人気キャラクターに関する不正競争防止法違反事件を取り上げた中に、販売会社がキャラクターをまねた商品を扱っているとの印象を与える部分があり、名誉を毀損したと認められるものの、その後のおわび放送などにより被害は一定程度回復されているとした。また事後撮影された事実の重要な部分についてはやらせ捏造があったとはいえないとした。しかし一方で、テレビ東京のチェック確認体制には重要な問題があり、放送した番組は、正確さ、公正さに問題があり取材される側への配慮を欠いて過度に社会的制裁を加えるものになっている。また視聴者の期待や信頼に反するとして放送倫理上の問題があるとの見解を出した。これを受けてテレビ東京は「すでに適正な放送への対策を講じている。BPOの見解を真摯に受け止め、視聴者の信頼を損なうことのないよう再発防止に努める」とコメントしている。