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「テーべ(エジプト)」 のテレビ露出情報

エジプト最盛期のファラオたちの墓が集まる王家の谷。巨大な墓や豪華な装飾は王たちの絶大な力を示す。ところが紀元前1000年頃、国を一つにまとめる王がいなくなり、エジプトは存亡の危機に陥る。王家の谷の裏側に誰も立ち入らない山の奥深くに現れたのは深く掘られた縦穴。縦穴に偉大な王たちのミイラが隠されていたという。クシュ人を踏みつける壁画を作ったラムセス2世のミイラもある。この混乱はエジプトの西にいたリビア人の侵略がきっかけだった。彼らはエジプト各地の都市を奪うと、ファラオの名を名乗る者が次々と現れる。これに抵抗する勢力も加わり、エジプト国内が7つに分断された。争いが絶えず、神殿も廃れ、エジプトの繁栄は失われていった。このエジプトの窮地を救ったのがクシュだった。初代ブラックファラオのピイはクシュの軍隊を率いてすべての勢力を降伏させると分断していたエジプトを一つにまとめあげた。古代エジプトで黒人が王になったのは初めてのこと。その後4人のブラックファラオがエジプトを80年に渡り統治した。ブラックファラオたちが取り組んだのはエジプトをかつての姿によみがえらせることだった。
ブラックファラオが都を構えたエジプトのテーべにはアメン神を祀るカルナック神殿がある。ブラックファラオはこの神殿の正面にエジプト復興のシンボルを建てた。高さ22m、当時のエジプトで最も高い柱。ブラックファラオは神々と人々の前でエジプトの復活を宣言した。さらに、各地の神殿を修復し、神々と向き合うための小さな礼拝堂も新たに作った。エジプトの人々の心の拠り所を取り戻していった。ブラックファラオたちのエジプトへの愛を最も象徴するのがピラミッド。莫大な労力がかかるピラミッドはすでにエジプト国内では作られなくなっていたが、クシュは初代ブラックファラオから500年もの間、故郷に作り続けた。

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