来月2日から現行の保険証の新規発行が停止される。政府はマイナ保険証を基本とする仕組みへ移行する。マイナ保険証のメリットは、過去に処方された薬や特定健診などの情報を医師等にスムーズに共有出来る、手続きなしで高額医療費の限度額を超える支払いが免除される。来月2日以降も最大1年間、有効期限内であれば使用可能。ただし来月2日以降に引っ越しや転職をした場合、現在の保険証の使用、新規発行も不可となる。マイナカードを持っていない場合、資格確認書が送られてくる。自動的に交付され、使い方は紙の保険証と同じ。資格確認書の有効期限は最長5年。期限が来たら更新可能。厚労省の担当者は「自動更新が永続的なシステムになるかどうかは未定」とした。マイナカードの保有率は75.2%。内、保険証と一体化澄みは81.2%。マイナ保険証を持っている人が医療機関を受診の際、マイナ保険証利用は先月39.6%。中央大学・宮下紘教授は「トラブルが発生する可能性のあるマイナ保険証をあえて使う必要がないと考える人が多いのではないか」と指摘。9月以降、「資格情報のお知らせ」と書かれた書類が順次届けられている。この書類は資格確認書とは全く別物。「資格情報のお知らせ」はマイナ保険証利用の際、マイナ保険証に非対応の医療機関を受診するとき、システムエラーでマイナ保険証が利用できない時など、マイナ保険証とセットで不測の事態に対応できる。