東京都内にある昔ながらの洋食レストランの人気メニュー「オムライス」の味の決め手はライスにもソースにも使っているケチャップ。他にもナポリタンやハンバーグのデミグラスソースなど、1日に使うケチャップの量は10キロにもなるという。しかしケチャップの高騰を受け「トマトショック」に見舞われているという。さらに都内のスーパーでも去年に比べてトマトケチャップの店頭価格を30円ほど値上げし、トマト缶の店頭価格も40円ほど値上げに。各メーカーも続々と値上げを発表している。カゴメは今月の納品分から家庭用のトマトケチャップなどを最大16.4%、トマトジュースなどは最大13.6%値上げした。キッコーマン食品は4月納品分からデルモンテブランドのトマトケチャップなどを7%~15%値上げ。原材料にトマトを使ったソースなども約5%値上げする。帝国データバンクによると値上げしたトマトの加工品は今月だけでも約160品目にのぼるという。この時期に値上げとなっている理由は、去年世界各地で記録的な猛暑となり、輸入トマトが不作になったため。トマトペーストなどに加工した商品が出荷されるのも今の時期のため値上げが相次いでいるという。さらに円安も高騰の一因とのこと。