2019年香港では民主化を求める人々の声が街中で響いていた。しかし2020年反政府的な言動を取り締まる「香港国家安全維持法」が施行され、この年に行われた立法会の予備選挙に立候補した民主派議員らが一斉に逮捕された。きょうその判決の日を迎えた。裁判所は民主派元議員ら44人に対し最も重い人で懲役10年を言い渡した。このうち予備選挙を呼び掛けた香港大学の元純教授・載耀延氏は最も重い懲役10年、また選挙に参加した民主活動家の黄之鋒氏は懲役4年8か月を言い渡された。民主派の立法会の予備選挙の目標は過半数の議席の各時と行政長官を辞任に追い込むことを掲げていたが約61万人が投票するなど目標を上回る動きとなった。警察は国会政権の転覆をはかったものだとして選挙に参加した議員を一斉逮捕した。きょうの裁判、裁判官は量刑の理由を殆ど言及せず言い渡しは約10分で終わった。香港政府・トウ炳強保安局長は「量刑は罪状の重大性を反映したもので国家の安全にきに危害を加える行為は厳罰が必要だということを社会に示した」としている。