田中史朗があげたのは「サモア キックとサインプレーで崩せ!」。日本が強化したキックは前回大会のサモア戦でも有効だった。しかし田中は今回キック攻撃だけでは勝てないとみており、そのためサインプレーが有効だと話す。7月のテストマッチでは、右サイドで日本のマイボールスクラムからサインプレーで得点につなげた。ボールが出た瞬間横に並んでいたのは10・12番の選手。9番の齋藤直人は12番にパスし、後ろに走り込んでボールを受けた。相手のディフェンスはその動きにつられ一旦内側に引きつけられた。さらに11番が外、15番が内側に切り込みディフェンスを惑わせる。そしてパスを受けた11番が3人を引きつけ完全フリーの14番にパス。これらの動きは全て繰り返し練習した攻撃パターンだった。日本のサインプレーをあみだしているのがトニー・ブラウンコーチ。本番直前のテストマッチではラインアウトからのサインプレーも。日本は戦術を駆使し、サモアから勝ち点4を獲りに行く。