ジョージアで国会議員や地方自治体の首長などにより大統領選挙が行われ、与党系で欧米に批判的なカベラシビリ氏が選出された。ジョージアでは親ロシア派のコバヒゼ首相と欧米寄りのズラビシビリ大統領との対立が続いていた。先月28日に政府がEUへの加盟交渉の中断を発表して以降、大規模な抗議デモも続いており、与党系の大統領の選出を受け更に反発が強まる可能性がある。選挙結果を受け、ズラビシビリ大統領は今年10月の議会選挙で「不正があった」と主張し、今回投票を行った議会を「非合法」とみなし、任期満了後も大統領職にとどまることを表明した。野党側もズラビシビリ大統領を正当な大統領とする意向を表明しており、混迷がさらに深まる懸念が強まっている。