独裁的なアサド政権が崩壊したシリアでは北西部を実効支配してきた統治機構のリーダーが暫定政権の首相に任命された。今後、組閣などが進められる見通しですが、複数の反政府勢力が結束して安定した統治を行うことができるか、先行きは不透明だ。シリア解放機構のジャウラニ指導者は、新政権の樹立を急ぐ考えを示していたが、10日、暫定政権の首相に、北西部イドリブ県を実効支配してきた統治機構のリーダーのバシル氏が任命された。ロイター通信は10日、“イスラエル軍が緩衝地帯を越えてダマスカスの南西およそ25キロの地点に到達した”とする関係者の話を伝えた。