トヨタ自動車は自動車レースの最高峰「F1」のレーシングチームと車両開発の分野などで協力関係を結ぶことで基本合意したと発表した。これはきょうトヨタの豊田章男会長らが記者会見して明らかにしたもので、米国に本拠地があるハースF1チームと車両開発の分野などで協力関係を結ぶことで基本合意したという。具体的にはドライバーやエンジニア、それにメカニックをテスト走行などに参加させ走行経験を積むとともに、膨大なデータの解析ノウハウなどを学ぶことがねらいだという。そのうえで世界最高峰のレースの現場で培った技術や知見を市販車に反映できる人材の育成を目指すとしている。トヨタは2002年からF1に参戦し静岡県の富士スピードウェイでF1の日本グランプリを開催したこともあるが、リーマンショックの影響で経営環境が悪化したことを理由にF1からの撤退を決め、2009年を最後に参戦していない。