- 出演者
- 膳場貴子 駒田健吾 中西悠理 杉浦みずき 唐橋ユミ
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トランプ関税の交渉を巡り、22日に相互関税率を25%から15%に引き下げることで合意した。当初の関税率よりは下がったものの、合意を受けて輸出現場からは「今までより関税が上がってしまうので素直に喜べない」、「日本食レストランの経営悪化などに懸念がある」などの声が聞かれた。今回焦点となっていた自動車関税も27.5%から15%に引き下げられ、自動車部品メーカーなどからは安堵する声も出ている。
トランプ関税15%への引き上げ合意について日本はアメリカに5500億ドルの投資を行うことを提示した。トランプ大統領は今回の合意で日本市場が開放されたと主張し、ホワイトハウスが公開したファクトシートにはコメや防衛装備品などが列挙されている。
トランプ関税の合意では自動車の27.5%を含め15%まで引き下げることで一致した。今回の合意にあたって日本側はボーイング社の航空機100機の購入や米の輸入量を75%増やすことなどで譲歩したものの、時期や購入者など不透明な部分も多い。専門家は「具体的な数字などは決まっていないもののトランプ大統領としては支持者らに成果をアピールでき、日本としてもそれほど負担を増やさないようにしてトランプ氏が合意を勝ち取ったかのように見えるようアレンジした」などと指摘した。
今月23日、都内で「首相退陣へ」の見出しで号外が配られた。その直後に石破総理は退陣報道を真っ向から否定した。ただ参議院選挙では「与党で50議席」の目標に届かず敗北。比例では著名な議員の落選が相次いだ。自民党が盤石な選挙区でも波乱が起きている。8連勝していた鹿児島では尾辻秀久氏の後継候補が落選。和歌山では二階元幹事長の三男・伸康氏が敗北した。そして7議席を争った東京選挙区では自民党は1議席しか取れなかった。これは2012年以降初だという。野党第一党の立憲民主党も現職2人のうち1人しか当選しなかった。その一方で国民民主党と参政党が大きく躍進した。これまで自民と立憲が2議席を分け合っていた茨城でも今回は参政党が割って入り、神奈川でも公明党の現職が参政党に敗れた。与党に厳しい情勢が伝えられる中で石破総理は早々に「続投」を宣言した。石破政権は衆参両院で少数与党に追い込まれており、仮に続投する場合はどの野党と組むのかが焦点となる。
衆議院では与党が過半数を割っている。今回の参議院選挙で獲得議席を見ると、改選された議席の内与党は47議席にとどまったため非改選75と合わせても122議席となり過半数の125を割り込んだ。衆参両院で少数与党となったということは、野党がまとまれば法案成立の可能性も見えてくる。先月の通常国会で野党の賛成多数で衆議院を通過したものの、参議院で採決されず廃案となったガソリン税の暫定税率廃止法案については、臨時国会で提出する方針。さらに参議院選挙の大きな争点となった消費税については、主な野党の全てが減税や廃止を掲げていたので、野党間でなんらかの方向性が一致するのか注目される。ただ、野党のその他の部分には与党よりの議員も含まれていると見られ、今後必ずしも野党が過半数となるかは微妙な状態。選挙結果について寺島さんは、自民党という大きな塊が分解し溶けてきている状況だという。裏にあるテーマは、安倍政治からの脱却。衆議院と参議院の選挙で、キックバックをもらっていた安倍政権を支えてた安倍派・二階派の議員の4割が落選かバッチを外している。自民党から距離感を感じ始めている人たちが、参政党や保守とかの党に流れていったという。左側の保守リベラルと見てる部分が、手取りを増やせというようなメッセージに呼応して国民民主党に吸い取られてったという構図だという。現在国会で熟議せざるを得なくなったということは、国民の側からすれば本当に政党及び政治家に対してどういう政策論を持ってるのかを吟味する重要なタイミングに入っているという。
25日に総理官邸前で行われた「石破やめるな」と銘打ったデモ。数百人が集まった。同じ頃、石破総理は改めて政権を担い続ける決意を強調。しかし選挙直後から自民党内では石破おろしの動きが続いてきた。ポスト石破の1人と目される小泉進次郎大臣は「目標を達成できなかったことを重く受け止めるべき」などと述べた。自民党青年局は、公然と退陣を要求。今回の選挙で、苦戦を強いられながらも当選した旧安倍派議員は「党の総裁としての責任をはっきりさせともらわないと」などと述べた。旧安倍派幹部の萩生田氏らは、自民党が野党になって出直す案も検討。そうした考えは森山幹事長に伝えられたという。旧安倍派や旧茂木派からは、総裁選の前倒しを決められる「両院議員総会」の開催を求め署名活動。一方でこうした動きに対して鈴木宗男氏は「裏金のけじめがついていない。明確な責任をとらない連中が石破総理に対して反発するのはすり替え議論だ」などと批判。石破おろしに対し総理を支える声も上がっている。23日に石破総理は、菅氏・岸田氏・麻生氏の歴代総理経験者3人と異例の会談を行った。会談後、歴代総理は何も語らず1人取材に応じた石破総理は、続投への意欲を強調し「退陣は話題にならなかった」と説明。総理に直接取材したという後藤さんは、麻生氏から責任問題に言及があったものの、石破総理は日米交渉の説明に力を入れたという。総理経験者なら外交がどれだけ大変かおわかりでしょうということで、明確な退陣論はでなかったと理解したという。25日には、野党党首を集めて日米号老いの成果を説明したが、その時の総理の様子について野党側は「続投への強い意欲を感じた内容」「最後にやめませんっっていうふうに一言言ってた」などと述べた。公明党からは、総理の思いを代弁するかのような言葉が。
今後、石破おろしの山は2つある。あす両院議員懇談会がある。石破総理自らが参院選の結果を説明する。「両院議員総会」の署名が提出される可能性がある。必要な署名が提出されたとしたも、石破総理として理由をつけて開催を見送るだろう。8月の下旬、自民党の参院選の総括がある。8月執行部は石破総理の責任に踏み込まず、自民党全体が国民の不信をかったとする内容となるだろうと後藤さんはいう。4日には衆議院の集中審議があり、石破総理は関税引き下げへの成果をアピールすることになるだろう。総理は国民に続投への理解を得たい考えだ。今後は世論の動向がカギになるという。総理は日米合意と続投表明に対する世論の評価を見極めて最終的に進退を判断するという。いま権力闘争をしている人たちは自民がなぜ負けたのかわかっていないと浜田敬子さんがいう。自分たちの政策がなぜ届かなかったのかを検証すべき。自民党の権力闘争自体が嫌われている。裏金問題、統一教会問題などもあった。オーバーツーリズムや外国人に頼る労働などもある。日本は移民国家ではないと欺瞞を言い続けてきた。自民党がやるべきは石破おろしではなく、積み重ねたものをどうやって検証して伝えていくのかをやるべきだ。少数与党になったが、物事を決める枠組みを決めなければいけない。日本維新の会は首都構想を出してきた。連立になるのではないかと松原さんがいう。長期的な課題に取り組めない失望が大きい選挙だったとのこと。
7月22日火曜日。トランプ政権が表明したのは、アメリカのユネスコ脱退。ユネスコが過度にSDGsを重視し、アメリカ第一主義と相容れないという理由だ。アメリカのユネスコへの拠出金は、1位で22パーセント。トランプ第一次政権以来、2度め。2023年にはバイデン政権下で復帰。国際機関は世界を操ろうとしているという陰謀論が広まっている。まったくの的外れだ。矛盾した情報が流れているのが問題だ。国際機関が無くなったら、日本にとって辛いことになる。
7月22日、関西電力が原発新設に向けた地質調査の開始を発表した。福井県の美浜原発で廃炉決定済みの1号機・2号機を建て替える計画だが、建設が決定すると福島の原発事故以来初。震災での事故を受け、政府は原発依存度を可能な限り低減する方針を掲げ、原発の新設を事実上封印してきたが、2年前に原発を最大限活用する方針へ転換。廃炉決定した原発の敷地内に建て替えを認める方針を決めていた。さらに高額な原発の建設費を巡っては、経産省が電気料金に上乗せして回収できる仕組みを新たに示していた。浜田氏は「本来は選挙で次世代エネルギーをどういうふうにするのかと中長期的なことを議論しなければいけないが、今回は全くされなかったというのが非常に残念だなと思う」等とコメント。
7月24日、アメリカの中央銀行にあたるFRB本部の工事現場を訪れたトランプ大統領。隣を歩くのはFRB・パウエル議長。利下げを要求し続けるトランプ氏とは緊張関係が続いていた。トランプ氏は改修工事にかかる費用が「高すぎる」と現場に乗り込んできた。パウエル議長は去年9月以来、段階的に利下げを進めてきたが、トランプ政権になって以降、関税の影響などを受けて金利を据え置き。先月も利下げを見送っていた。
異例の暑さに見舞われている北海道。7月24日、北見市で39℃を記録し、北海道での観測史上2番目の高さとなった。こうした中、地球温暖化対策をめぐって国際法の観点から新たな見解が示された。国際司法裁判所(ICJ)トップを務めるのは日本人の岩澤雄司氏。ICJは各国政府や企業には温室効果ガスの削減に向けた国際的な約束を遵守する義務があるという勧告的意見を出した。海面上昇の危機にあるバヌアツなど島嶼国からの訴えを受けての対応。温暖化対策の義務を果たさなかった場合には損害を被った国に対する賠償責任の可能性も指摘した。松原氏は「法的拘束力はないとのことだが、トランプ氏なんかが今回の温暖化対策を軽視するような動きがある中、意味は決して小さくないと思うし、実際に途上国のいくつかは先進国を訴える準備を始めているようなので、具体的な動きにつながる可能性はあるんじゃないか」等とコメント。
今日は元西武ライオンズ監督の渡辺久信さんらがスタジオ出演。渡辺さんは1983年に群馬県の前橋工業高校からドラフト1位で西武に入団し、ルーキーイヤーから1軍で活躍して最多勝3回、ベストナイン1回など活躍した。1999年からは台湾リーグで投手兼任コーチを務め、2008年に西武の監督に就任し、その年に日本シリーズを制覇した。その後ゼネラルマネージャーなどを経て去年5月からは再び監督代行として現場復帰し、シーズン後に退団した。
プロ野球オールスターゲームが水曜日と木曜日に行われた。パ・リーグチームは日本ハムの新庄監督がコーチとしてベンチ入りし、19年ぶりのオールスター出場となった。小久保監督から演出面を一任された新庄監督は打順決めの際には持参したガラポンで抽選会を行って決め、試合中には身につけた特注サングラスに「スクイズ」の文字を表示させて指示を出すなど奇抜な演出を数多く行った。試合は共に1戦目が5-1、2戦目が10-7でパ・リーグの2連勝となった。
スタジオからは「モイネロ投手の両投げは球宴用だけだと思うけど器用だと思った」、「オールスターはエンタメ部分もフォーカスされるが、真剣勝負の部分も見たいので試合ごとにエンタメ・真剣勝負とテーマを分けて行っても良いのかもしれない」などの感想が出た。
日本ハム×ロッテ。パ・リーグ首位の日本ハム・新庄監督が後半戦の開幕投手を託したのは高卒ドラフト1位ルーキーの柴田獅子投手。柴田投手は予定の3イニングをパーフェクトに抑えて上々のプロ初登板となった。打線は水谷瞬選手のホームランなどで5得点を奪い、ロッテに5-0と快勝した。
ソフトバンク×オリックス。オリックスは1点リードの6回裏にソフトバンク・柳町達選手にヒットを打たれ、さらにその打球をライトの杉本裕太郎選手が後逸。これで決勝点が入り痛い逆転負けを喫した。
楽天×西武。7月以降苦戦が続く西武は4回までに2点を失い、7回表のチャンスではこの日が一軍デビューの佐藤太陽選手が空振り三振に倒れ、結果楽天に3-2で敗北。これでオールスターを挟んで4連敗となった。
ヤクルト×中日。ヤクルトは赤羽由紘選手の3試合連続タイムリーで中日に2-1と勝利した。
広島×巨人。巨人は広島に5-1で勝利し、今季マツダスタジアムで初勝利となった。