ことしのノーベル経済学賞が発表され、米国・マサチューセッツ工科大学のアセモグル教授、ジョンソン教授、シカゴ大学・ロビンソン教授が選ばれた。3人は国家形成における政治経済制度の役割、広範囲にわたり分析した功績などが評価された。アセモグル教授は従来の経済学ではあまり扱われてこなかった歴史・文化・テクノロジーなども分析対象に加えこの10年で最も論文引用された経済学者と呼ばれている。1900年前後にアメリカで政治と社会の改革が著しく進んだ革新主義時代の成功を支持していて経済的な不平等による社会の二極化が現代アメリカ最大の問題で民主主義を破壊してしまうと警鐘を鳴らしている。