聴覚障害のある人たちの国際スポーツ大会、デフリンピック。4年に1度のこの大会が来年日本で初めて開催される。聞こえない、もしくは聞こえにくい選手たちに届くようにと新たな応援スタイルが考案されこのほど競技会場で初めて試された。今月、デフ陸上の大会で実践されたサインエール。手話などをベースにした見える形の応援スタイル。この日、応援団長を務めたのは元デフ陸上、砲丸投げの日本代表、神初兼司。自身も試合で声や音での応援が聞こえなかった経験から選手に届く応援がしたいと今回の取り組みに参加した。サインエールは東京都がデフリンピックを盛り上げようと聞こえる人や聞こえない人と一緒に開発してきた。大会には開発に携わってきた山田真樹選手も出場した。応援団は観客に声をかけ初めての人にも分かりやすいよう応援のやり方選手の名前の表現を手話などを交えて説明した。タイミングを合わせるためにみんなで何度も確認。応援を力に変えた山田選手は男子200メートルを2位でゴールし、応援団に感謝の気持ちを伝える。一方、競技場でやってみて初めて分かった難しさもあった。