米国大統領選挙で返り咲きを目指すトランプ前大統領は20日、激戦州の1つであるミシガン州で、暗殺未遂事件後、初めてとなる選挙集会で演説した。アメリカ・ミシガン州から中継。厳重な警備態勢が敷かれたほか、大勢の支持者らが集まったことで会場に入るためには4時間近く要するという長い列ができた。トランプ前大統領は、右の耳にあてていたガーゼを外して演説に臨んだ。トランプ前大統領は演説で「民主党のボスたちは党の予備選の結果を覆して、ペテン師ジョーバイデンを投票用紙から外そうと必死になっている」と述べ、バイデン下ろしを画策する民主党内の動きについて、「民主党は民主的ではない民主主義の敵だ」などとやゆした。18日までの共和党大会では控えめな印象もあったトランプ前大統領だが、この集会では相手を攻撃するスタイルを解禁し、支持者らを沸かせた。またバンス副大統領候補もバイデン大統領に「出馬できないならすぐ大統領を辞任すべき」と求めるなど、民主党内のドタバタを好機と見て、攻勢を強めている。