アメリカのトランプ前大統領は、ロイター通信の取材に応じ、この秋の大統領選挙で勝利した場合、実業家のイーロン・マスク氏が望むのであれば閣僚などの要職に起用することを検討する考えを示した。トランプ氏とマスク氏は今月12日、マスク氏が所有するSNSのXの音声配信機能を使っておよそ2時間にわたって対談。このときマスク氏は税金の使い方を検討するなど政府の効率化を図る委員会を立ち上げることを提案し、「喜んで協力する」と述べていた。マスク氏は4年前の前回の大統領選挙ではバイデン大統領に投票したことを明らかにしているが、先月の銃撃事件の直後にトランプ氏への支持を表明して以降、2人は距離を縮めている。トランプ氏はXへの投稿を続けるとともに、集会などで繰り返しマスク氏に言及するなど選挙戦の中でマスクの存在感が高まりを見せている。