米国・バイデン大統領が24日、米国・ニューヨークで行われた国連総会で在任中、最後の一般討論演説に臨んだ。バイデン大統領は「今こそ両当事者が(停戦の)条件を確定し人質を帰国させ、ハマスの計画からイスラエルとガザを解放して安全を確保し、ガザの苦しみを和らげ戦争を終わらせるときだ」と述べ、イスラエルとイスラム組織・ハマス双方に交渉の早期妥結を訴えた。さらに、イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織・ヒズボラによる攻撃の応酬が激しさを増す中、「全面戦争は誰の利益にもならない。外交的な解決はまだ可能だ」と述べ、緊張緩和を呼びかけた。また、イラン・ペゼシュキアン大統領はイスラエルがヒズボラに対して、大規模な攻撃を行っていることについて「多くの犠牲者が出ている」として、「地域や世界を巻き込む前に終わらせるべきだ」と訴えた。さらに、トランプ前大統領が一方的に離脱した「核合意」を再建するため、米国など参加国と協議を行う準備があると対話を呼びかけた。