米国大統領選挙の投票日が5日後に迫る中、ハリス副大統領とトランプ前大統領は米国西部の激戦州で集会を、開き互いに相手を批判し合うなど最終盤の攻防が激しさを増している。ハリス氏とトランプ氏は31日、7つの激戦州のうち西部アリゾナ州とネバダ州をそれぞれ訪れた。ハリス氏はアリゾナ州で開いた集会でトランプ氏について「彼は不安定で復しゅうに執着し、怒りに支配されている人物だ」とした。さらに「私の最優先事項は皆さんの生活費を減らすことだ。大統領として毎日、この問題に取り組む」と述べて食料価格の不当なつり上げの禁止や中間層を対象にした減税など自身の経済政策をアピールした。一方、トランプ氏はネバダ州での集会でバイデン大統領がトランプ氏の支持者についてごみと表現したと報道されたことを取り上げて「ひどい話だ。バイデン氏とハリス氏への私の回答はシンプルだ。米国国民を愛さなければ米国を導くことはできない」とハリス氏を批判した。そのうえで「この国を復活させる」とした。支持率で激しく競り合う双方が最終盤の票の上積みに力を入れている。