去年、日経平均株価は約34年ぶりに一時4万2000円台に。日本取引所グループ・山道裕己CEOは、株価好調の要因として、中国の景気減速による海外投資家の日本株への関心の高まりや新NISAなど個人の資産運用への動きを上げた。しかし今年は不安定要素があるという。今月20日、米国はトランプ氏が大統領就任。就任前から米国第一主義を掲げ、「中国からの輸入品に60%もの追加関税をかける」ことを打ち出している。西村元経産相は、安倍総理に同行し、トランプ氏と親密な関係を築いた。重要なのは、懐に入ることだという。日本製鉄による米国の鉄鋼大手USスチールの買収計画についてトランプ氏は反対の立場。西村元経産相は、対するのは中国、中国に質で勝負していくという意味で、日鉄の技術や投資力でやっていく、そうしたことをPRしていくことが重要だなどとした。今年4月、先端半導体の量産を目指す「ラピダス」が試作ラインの稼働をスタート予定。これを主導してきた西村元経産相は、半導体の分野でもう一度日本が世界を制していくなどとした。