ドナルド・トランプ氏が第47代米国大統領に就任。トランプ氏が最初に署名した大統領令はバイデン政権時代からの方針転換だった。トランプ氏は初日だけで3回の演説をこなし、集まった支持者の目の前で大統領令に次々と署名するなど異例のパフォーマンスが続いた。就任初日から数多くの政策を打ち出せたのはトランプ氏や側近が大統領選挙の数か月も前から勝利を前提に入念な準備を進めてきたため。トランプ新政権の中核を担う側近が歴代大統領のスタッフらと面会を重ね、初日に何を打ち出せば効果的かを研究してきたという。場当たり的な場面が目立っていた1期目とは打って変わって、2期目は破天荒に見せつつも実は用意周到な側面がうかがえる。不法移民対策などは反発が予想されるが、分断をもいとわない強気の姿勢で政権運営を進めていくとみられる。