ワシントン支局・高木優支局長が解説:米国・トランプ大統領はパリ協定からの離脱、WHO(世界保健機関)からの脱退を表明するなど大統領令に次々と署名。そのねらいは?「初日から予告どおり記録的な数の大統領令に署名して、スタートダッシュを印象づけた。1期目に米国の政治を知らないまま大統領の座に就いて、政権を立ち上げるだけで時間を浪費してしまった苦い経験があったんだと思う。初日に打ち出した政策は、自身に近いシンクタンクが周到に準備してきたもので、不法移民対策の強化は、国民の半数以上が望んでいること。トランプ大統領は、署名に使ったペンを一本一本支持者に向かって投げるなど、派手な演出を楽しんでいる様子だったが、その裏には周到な準備と計算があった」。