(中継)ワシントン。大越はインタビューを通し、私たちが当たり前のものとして考えてきた民主主義という政治の姿はメンテナンスする努力を怠れば衰退してしまうものなのだということを強く認識したという。それは世界各地で見られる現象であり、フクヤマ氏は表向き民主主義という形態をとっていても独裁的な指導者を生み出すこともあれば、社会の分断を生み出すこともあると分析。日系アメリカ人のフクヤマ氏のルーツでもある日本に対してはなおのこと、自由や平等といった価値を大切にしながら民主主義を育んでほしいと訴えていたように感じたという。アメリカとの同盟関係が決定的に重要なのは変わらないにしても過度に依存することなく、日本独自の外交や安全保障、経済発展の道筋を確立していくために議論を急ぐ必要があると感じた。トランプ大統領という予測不能なリーダーの言動に一喜一憂するよりも日本の強みの弱点を正確に自覚をし、これからの不透明な世界に踏み出す時が来たのだと痛感させられた。