アメリカのトランプ大統領は27日、カナダとメキシコに対する25%の関税について、予定通り来月4日に発動すると表明した。トランプ大統領は今月1日、“不法移民や薬物などの流入を食い止める”として、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課す大統領令に署名した。しかし、関税が発動する直前の今月4日に両国と国境の警備を強化することなどで合意し、大統領令の発動を1か月延期すると発表していた。こうした中、トランプ大統領は27日、自身のSNSで、メキシコとカナダから流入する麻薬で多くの死者が出ていると指摘し、「この惨事がアメリカに害を及ぼし続けることを許すことはできない」として、予定通り来月4日に関税を発動すると表明した。さらに現在、10%の追加関税を課している中国に対しても、来月4日からさらに10%の関税を上乗せすると表明した。また、アメリカ製品に高い関税をかける国に対して同じ水準の関税をかける「相互関税」を4月2日に発動する考えも示した。