世界を翻弄する“トランプ砲”の矛先となっているのがロシアによる軍事侵攻から4年目、アメリカから世界最大の軍事支援を受けるウクライナ・ゼレンスキー大統領。両者の関係が悪化し、トランプ大統領がウクライナへの全ての軍事支援の「一時停止」を指示する事態に発展。きっかけは前代未聞の展開となった首脳会談。本来は和平に向けた話し合いが行われるはずだったが、激しい口論になった。この場にいたバンス副大統領は共同記者会見が中止となりゼレンスキー大統領が帰っていった背景について「話し合う意思がなかったので、トランプ大統領が『彼らを帰らせろ』と言った」と述べた。他にもアメリカメディアが政府高官の話として「ゼレンスキー大統領が大統領執務室での振る舞いをカメラの前で謝罪するまで何も変わらない」と報道。会談後のウクライナ・ゼレンスキー大統領の「ロシアとの停戦合意はほど遠い」という発言に対しても、トランプ大統領は自身のSNSで「ゼレンスキーの最悪の発言だ。アメリカはもう我慢しない。この男はアメリカの後ろ盾がある限り、平和を望んでいない」と激しく非難。アメリカメディアによると、支援の一時停止は現在ウクライナへ輸送中の兵器も対象で、期間についてはウクライナの首脳らが和平に向け誠実な取り組みを行っているとトランプ大統領が判断するまでとしている。