アメリカのトランプ大統領は先月、アメリカに輸入される自動車への関税について「4月2日に伝えることになるが税率は25%前後になるだろう」と述べた。これについてアメリカのメディア・ブルームバーグなどは23日までに政府当局者の話として自動車のほか半導体や医薬品など品目別の関税について、現時点で4月2日には正式発表しない予定だと相次いで報じた。自動車への関税は依然、検討が続けられているという。その一方で4月2日には貿易相手国が高い関税を課している場合、その国からの輸入品への関税を同じ水準に引き上げる「相互関税」の発表の準備が進められているという。また、この相互関税についてはアメリカにとって貿易黒字の国などは対象とせず、当初の計画よりも対象国の範囲が限定される可能性があるとしている。ただトランプ大統領は貿易関係を問題視する国として日本や韓国、EU、メキシコ、カナダ、インド、そして中国の名前を挙げていたという。