“トランプ関税”をめぐり世界経済が混乱している。関税発動からわずか13時間後、上乗せ分の追加関税を90日間停止した。一方、145%の関税を課せられた中国は報復として125%に引き上げた。今村卓氏はアメリカの製造業のために中国の製造業を叩くことが狙いだとコメント。アンドリュー・カピストラノ氏は、この関税で中国の孤立を狙っていると分析。おとぎ話で解説。冷戦に勝利したアメリカは自由貿易を世界に広めようとしたが、自由貿易の中でアメリカが提供したものを中国が吸収し競争相手として非常に強力になってしまい、アメリカの製造業は凋落した。そこに登場したのがトランプ氏だった。かつて日本が強力な製造業で現在の中国の立場にいた。当時のレーガン大統領は関税をかけ、日本はアメリカでそれらを作ることにしたのでアメリカの貿易赤字は減った。アンドリュー氏は、トランプ氏とその支持者は中国が自由貿易を悪用しアメリカを破壊したと思っているのではないか。狙いは中国だが、同盟国や主要な貿易相手国のすべてを自陣に引き入れようとしていると推測。これは世界に米中の二択を迫るもので、自由貿易システムの破壊につながると述べた。