トランプ政権が発足してまもなく100日。アメリカンドリームを求めて南米からアメリカを目指す移民達の流れにいま逆流現象が起きている。パナマの首都から車で3時間の海沿いの街には、毎日50人以上の移民が押し寄せているという。移民の目当てはパナマから南へ国境を越えるボート。料金は1人3万5000円あまりで、およそ7時間かけてコロンビアに向かう。かつては1年間に50万人以上がジャングルを通り、アメリカを目指して北へと向かった南米からの移民たちが、いま南へと逆流し始めている。デイリンさんは去年11月にベネズエラを出発し、バスなどを乗り継いでメキシコに到着し、2月1日に入国手続をする予約も取れたという。トランプ政権が発足し、入国した移民は強制送還されることになり、アメリカの入国を諦めた。一家はベネズエラに戻ろうとしているが、お金が足りず、目処は立っていないという。