アメリカメディアの中には買収計画が承認された模様と報じているところもあるが、現時点ではトランプ大統領が実際に承認したのか、あくまで提携や投資だけを認めたのかはっきりとは分かっていない。CFIUSでは多くのメンバーが買収による安全保障上のリスクについて「対処は可能という見解を示した」と報じられていた。バイデン前政権の審査時よりも計画への理解が広がったとの見方もあり、こうした報告がトランプ大統領の判断に影響を及ぼした可能性もある。トランプ大統領はこれまでアメリカへの投資の拡大については歓迎する姿勢を見せる一方、USスチールがアメリカにとって歴史的にも特別な会社と強調し、買収という形態については繰り返し否定的な考えを示してきただけに、最終的にどのような判断を下したのかが注目される。