- 出演者
- 南利幸 清水敬亮 井上二郎 赤木野々花
オープニング映像と出演者の挨拶。
日本製鉄とアメリカの大手鉄鋼メーカー・USスチールの買収軽策を巡り、トランプ大統領は23日に自身のSNSに「多くの検討と交渉の結果、USスチールがアメリカにとどまり、本社もピッツバーグに維持し続けると発表できることを誇りに思う」と投稿した。また「これはUSスチールと日本製鉄の間で計画された提携で、少なくとも7万人の雇用創出とアメリカ経済に140億ドルの経済効果をもたらす。ペンシルベニア州の歴史上最大の投資だ。関税政策は鉄鋼製品が再び永遠にメイド・イン・アメリカであることを保証する」として、両社のパートナーシップを承認する意向を明らかにした。アメリカの政治専門サイト「ポリティコ」は「トランプ大統領が買収を承認した」と報じ、有力紙のワシントン・ポストも「トランプ大統領が両社の統合に賛成している」と伝えている。日本製鉄は「パートナーシップを承認されたトランプ大統領のご英断に心より敬意を表する」などというコメントを発表した。赤沢経済再生大臣は「トランプ大統領の投稿は承知しているが、アメリカ政府の正式な発表を待ちたい」と述べた。トランプ大統領は投資拡大は歓迎する姿勢を見せていたが、子会社化については否定的な考えを示してきた。今回の発表が買収を承認したこととなるのか、正式発表が注目される。
日本製鉄がUSスチールの買収計画を発表したのは2023年12月。USW(全米鉄鋼労働組合)が非難する声明を発表し反発が広がった。大統領選挙を控え政治的論争に発展。トランプ氏は「私なら即座に絶対に阻止する」と述べた一方、バイデン大統領(当時)は「完全にアメリカ企業であり続けるべき」と語っていた。こうした中、審査を行ってきたのはアメリカ政府のCFIUS(対米外国投資委員会)。買収を認めるかどうかの判断はバイデン前大統領に委ねられ、今年1月に国家安全保障上の懸念を理由に買収計画について禁止する命令を出した。2月に就任したトランプ大統領は日米首脳会談後の会見で「多額の投資を行うことで合意した。買収ではなく投資は気に入っている」と述べ、2日後には日本製鉄が子会社化する形での買収を認めない考えを示した。4月にトランプ大統領はCFIUSに買収計画の再審査を指示する文書に署名。5月9日の会見で日本製鉄の今井正社長は「出資する以上リターンがなければならない。完全子会社化が交渉の出発点であることは今も変わっていない。交渉を真摯に詰めさまざまな提案ややりとりをしている最中」と述べた。
アメリカメディアの中には買収計画が承認された模様と報じているところもあるが、現時点ではトランプ大統領が実際に承認したのか、あくまで提携や投資だけを認めたのかはっきりとは分かっていない。CFIUSでは多くのメンバーが買収による安全保障上のリスクについて「対処は可能という見解を示した」と報じられていた。バイデン前政権の審査時よりも計画への理解が広がったとの見方もあり、こうした報告がトランプ大統領の判断に影響を及ぼした可能性もある。トランプ大統領はこれまでアメリカへの投資の拡大については歓迎する姿勢を見せる一方、USスチールがアメリカにとって歴史的にも特別な会社と強調し、買収という形態については繰り返し否定的な考えを示してきただけに、最終的にどのような判断を下したのかが注目される。
日本製鉄は先程コメントを発表し「日本製鉄とUSスチールのパートナーシップを承認されたトランプ大統領のご英断に心から敬意を表する」とし、一定の前進があったと受け止めている。これまで日本製鉄とはアメリカ政府との協議の中で、完全子会社化の形で計画承認なら数兆円規模の巨額投資を行う方針を伝えていた。今井社長はきのうの会見でも「投資と最新技術の移転を通じUSスチールは中長期で競争力を確保できる。この計画がトランプ大統領に承認されることを期待している」と述べていた。先程まで行われていた関税措置をめぐる日米交渉でも日本側は日本製鉄によるUSスチールの買収計画に関連した数兆の投資を盛り込んだ今後の日本企業によるアメリカへの投資計画も提示したものとみられる。
日本製鐵側はトランプ大統領の承認が正式に得られれば具体的な手続きを進めるものとみられる。日本製鉄にとってUSスチールの買収は海外戦略上欠かせないもの。人口減少などで国内の鉄鋼需要が期待出来ない中、安定的な成長を見込めるアメリカ市場はインドや東南アジアと並ぶ重要市場。トランプ大統領が承認した日本製鉄とUSスチールのパートナーシップという形が、日本製鉄がこだわってきた完全子会社化の方針に沿ったものかは不明だが、会社としてはアメリカ政府と今後具体的な協議を進めるものとみられる。
アメリカのトランプ政権の関税措置をめぐり、赤澤経済再生相が訪問先のワシントンで閣僚交渉に臨み、来月半ばにカナダで開催されるG7サミット(主要7カ国首脳会議)での首脳間の接点も視野に早期の合意に向け閣僚間で緊密に協議を進めることを確認した。「前回以上に率直かつ突っ込んだやりとりを行うことができた。米国による一連の関税措置の見直しを改めて強く申し入れた」などと述べた赤澤経済再生相は日本時間の昨夜からけさにかけラトニック商務長官とUSTR(アメリカ通称代表部)のグリア代表とそれぞれ閣僚交渉を行った。この中で一連の関税措置を見直すよう改めて強く求めた上で、貿易拡大、非関税措置、経済安全保障面での協力などをめぐり意見を交した。赤澤経済再生相は「我が国にとって守らなければいけない国益があるので、早く合意できさえすれば良いというものではない」と語った。
日米による閣僚交渉は約2時間前に終わったが、その最中に日本製鉄によるUSスチールの買収計画に関しトランプ大統領が自身のSNSに投稿した。赤澤経済再生相は会談後、この議論に関しては明らかにしなかったが、日本は協議の場で今後の日本企業によるアメリカへの投資計画を提示したものとみられる。この中には日本製鉄によるUSスチールの買収計画に関連した数兆円規模の投資も盛り込まれていて、交渉前、政府関係者の一人は「この巨額投資が関税交渉の後押しになるかも」と話していた。話が前進すれば両国関係にとっても重要な進展となることから、今後の関税を巡る交渉にどのような影響を与えるのか注目される。
トランプ大統領は23日、自身のSNSで「EU(ヨーロッパ連合)による強力な貿易障壁、付加価値税、為替操作などによりアメリカのEUに対する貿易赤字は容認できない規模になっている」と主張したうえで、関税措置をめぐるEUとの交渉について「EUに対し来月1日から50%の関税を課すべき」としている。EUに揺さぶりをかけることで譲歩を引き出す狙いがあるとみられる。さらにトランプ大統領は「アップルがアメリカで販売するiPhoneを国内で生産せず輸入するなら少なくとも25%の関税を課す」との意向を明らかにした。こうした投稿を受けニューヨーク株式市場はアメリカとEUとの間で貿易摩擦への懸念や、アップルの業績への警戒感で売り注文が広がり、ダウ平均株価は一時500ドルを超える下落となった。市場関係者は「EUに高い関税が課せられれば双方の貿易量が減りアメリカ企業の業績にも影響を及ぼすとの見方からアメリカ経済への減速への懸念が株価に現れた形」と話している。
小泉農相がきのうNHKのニュースウオッチ9に出演し「政府の新たな随意契約による備蓄米は5キロで2000円で売り渡ししていきたい」と延べ、店頭での価格を5期と2000円になるよう売り渡し価格を設定する考えを明らかにした。放出量はまずは30万トンとしたうえで、さらに需要があれば制限なく放出するほか、買い戻しの条件はつけず、備蓄米を運ぶ費用は政府が負担する方針も示した。 売り渡しの対象は1万トン以上を扱える大手の小売業者としていて、農林水産省は週明けの月曜日に方針や売り渡し方法について説明会を開く予定。小泉農相は「走りながら精度をより良くして対応できればと思う。目の前の異常価格をなんとしてでもあらゆる手を使って食い止めるといったことを考えたうえでの今回の随意契約の詳細な制度設計だ」と述べた。備蓄米が消費者に目標とする価格で早期に行き渡るかが焦点。
前線や低気圧の影響で九州を中心に雨が強まっている。低気圧はあすにかけ西日本から東日本を通過する見込みで広範囲で大気の状態が不安定になる見通し。沖縄ではきょう、西日本と東日本はあすにかけ局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがある。あす朝までの24時間予想雨量はいずれも多いところで四国で250ミリ、九州南部と近畿、東海で180ミリ、九州北部で150ミリ、関東甲信で100ミリ。東日本でも大雨のおそれがあり、気象庁は土砂災害や低地の浸水、川の増水や氾濫に警戒を呼びかけている。落雷や突風にも注意が必要。屋外での活動の際は最新の気象情報に要注意。
全国の気象情報を伝えた。
5年前に亡くなった、プロレスラーの木村花さん。日頃から互いを支え合う大切さを口にしていた。出演していたフジテレビの番組「テラスハウス」での言動について、SNS上で誹謗中傷を受けて亡くなった。母親の響子さんは、花さんが亡くなった後もSNS上での誹謗中傷が相次いでいることに心を痛めていた。響子さんはこうした社会を変えようとNPO法人を設立し、全国各地で講演活動を行ってきた。特に子ども向けの授業に力を入れており、「SNSでどんな言葉を使うと相手が傷つくのか、よく考えてほしい」と伝えている。響子さんは「今は攻撃のスパイラルになってしまっている。攻撃的でないことばを選べるように、いろんなことばを知ってほしい」と話した。厚生労働省のホームページでは、不安や悩みを抱える人の相談窓口を紹介している。インターネットで「まもろうよこころ」で検索。
関係者によると、日産自動車は横浜市西区の本社ビルの売却を検討しているという。日産は2009年に東京・銀座から創業の地の横浜に本社を移転させていたが、業績の悪化を受けて売却を検討しているという。売却額は1000億円規模になると見込まれている一方、会社では本社ビルを売却した後に賃貸契約を結び、建物への入居は続ける見通し。日産は昨年度1年間の決算で6700億円余の巨額の最終赤字となり、経営の立て直しに向けて2027年度までにグループ全体で2万人を削減するとともに、世界で7つの工場を削減する再建計画を示している。会社はこうした再建計画を実行する費用にあてるため、資産の売却を進めることにしている。
大相撲夏場所で綱取りに挑んでいる大関の大の里は、初日から13連勝で2場所連続4回目の優勝を果たし、場所後の横綱昇進に大きく前進した。13日目は大関の琴櫻と対戦し、大の里が寄り切り。取組の後、大の里は「率直にうれしい。特別なことを考えず、いつもどおりに向かった」とコメントした。夏場所は残り2日、大の里は自身初めての全勝優勝を目指す。
卓球の世界選手権女子シングルスの準々決勝で、伊藤美誠選手が強豪の中国選手に勝って初めてのメダル獲得を決めた。対戦相手は、7連敗中だった世界ランキング4位の中国・王芸迪。第1ゲームは落とすが、第2ゲームは得意のスマッシュで流れをつかむ。第3ゲーム以降も伊藤の勢いは止まらず、相手に流れを渡さなかった。持ち味を存分に発揮した伊藤は準決勝進出を決め、「自分の力でメダルを取ることができて本当によかった」などとコメントした。この他混合ダブルスの吉村真晴/大藤沙月ペアが決勝進出し、銀メダル以上が確定。男子ダブルスでは篠塚大登/戸上隼輔ペアが決勝進出し、銀メダル以上が確定している。
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