アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席が、昨夜1時間半にわたり電話会談を行った。米中両政府の発表によると、両国が互いに課していた追加関税を115%引き下げ90日間で協議を進めるとした合意などについて意見を交わした。中国側によると習主席は「中国は合意を真剣に履行してきた。アメリカは事実に基づいて進展を評価し、中国への否定的な措置を撤回すべきだ」とした。そして両首脳は、双方のチームができるだけ早く新たな会合を開催することで一致したという。会談のあとトランプ大統領は、アメリカ側が中国がレアアースなどの輸出を遅らせていると主張していた問題も解決に向かうとの見方を示した。貿易摩擦を激化させてきた米中の対立だが、今回の電話会談でトランプ大統領は「お互いに訪問することを約束した」としている。