ドライクリーニングは有機溶剤で洗うこと。大手クリーニング会社の長谷川さんが解説。有機溶剤は、除光液など石油などから作られる液体。水を使わない意味でドライクリーニングと言われている。汚れには水に溶けやすい汚れと油に溶けやすい汚れがあり、油性汚れは水より有機溶剤が落としやすい。また水で洗うと形が崩れやすい素材もあるが、有機溶剤で洗う場合は繊維の形を変えないため型崩れが起きにくい。ドライクリーニングは、水では落としにくい汚れがある服や水で洗うと形が崩れる素材を使った服を有機溶剤で洗うことだった。家庭用の洗濯機は水を使う機械のため有機溶剤は使えない。ドライクリーニングが始まったきっかけは、一説には19世紀頃のヨーロッパで汚れた洋服の上に偶然ランプの燃料をこぼしてしまった部分がきれいになったことで思いついたと言われている。