大谷さんは、今から約30年前にドルポを取材してから、取材などとは関係なく薬などの必要な物を持ってこの地を訪れていた。病院の院長をしている医師の神尾重則さんも大谷さんと度々ドルポを訪れボランティアで子どもたちの診察行っている。この日は400人分の検査キットを用意しB型肝炎の検査を行った。今年は手伝いで2人の看護師もやって来た。152人の検査を行い38人の子どもが陽性だった。その後、ナスDら一行は、今でチョイ・ラ峠越えに入った。次の目的地、ティンギュー集落まで1日半かかる。無事、ティンギュー集落に到着し検査を開始。子ども52人、大人51人が検査を受けた。一昨年の陽性率は30%だったが、今回は9名と減少した。コマ集落では急きょ血液検査を行い数は少ないが感染者がみられた。検査後、普通の診察も行った。するとケガをした男の子がやって来て麻酔なしの緊急手術が始まった。