国立科学博物館は動植物や化石の標本など500万点以上を「ナショナルコレクション」として保管しており、一部を東京・上野の博物館で展示しているほか、残りの大部分は茨城県・つくば市にある収蔵庫で管理している。博物館側が光熱費の高騰などを受けた支出の増加や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う入場料収入減少などで財政的に逼迫しているとしている。中でも1年を通して温度や湿度を一定に保つ必要のある収蔵庫は節電が難しく、今年度の光熱費は2年前と比べ2億円近く増える見込みとなり標本などの収集や管理が危機的な状況にあると強調した。この状況を改善するため、クラウドファンディングで1億円の資金をつのることを決めたという。