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「ナッケン鯉都」 のテレビ露出情報

文化的な背景や価値観が異なる他者が隣り合う世界で、未来を担う若者たちは、私たちは他者とどう向き合うべきか。去年6月、都内で開かれたトークイベント。国連難民高等弁務官事務所「UNHCR」が主催した。紛争や迫害で故郷を追われた人は世界で1億2000万超。日本では1万9071人を受け入れている。さらに日本に在留する外国人は358万8956人(過去最多)。「他者理解」を深める教材を作れないか。UNHCRが共同開発を持ちかけたのは劇作家・演出家の平田オリザさん。20年以上に渡り演劇的手法を用いたコミュニケーション教育を続けている。立間の異なる他者とは難民だけではなく友人や恋人、上司と部下、街ですれ違う人々、スマートフォンの向こう側にいる誰か。教材作りが行われたのは兵庫・豊岡市。参加したのは芸術文化を学ぶ大学生たち。教材は難民問題を入り口に「他者理解」を考える演劇作品を映像化するというもの。作品の舞台は高校で学生たちは生徒役。学生たちはそれぞれの感性で自分の中に足りていない他者理解を見つけていく。去年8月、撮影日。ストーリーの冒頭。難民のアミラが転校してくる。母国で迫害された両親と4歳の頃日本へ。教師役は社会課題への関心が高い俳優の二階堂ふみさんにオファー。台詞には難民を理解するヒントが散りばめられている。生徒たちはアミラが政治的な理由で難民となり、最近になって難民申請が通ったことを知る。そして教師は難民認定が難しい理由について考えるよう促す。今の日本は他者に対して理解のある国だと言えるだろうか。今月、豊岡市内の高校で映像作品を用いてモデル授業が行われた。まず生徒たちは映像作品のように難民の転校生がクラスに来たシーンを演じてみる。配役は生徒たちが決め、台詞もアレンジできる。自分とは違う立場に立つことで理解を深めていく。教材には重要なポイントがある。難民問題をきっかけに差別意識などについて議論。映像作品の最後の場面は国を追われ居場所がないと感じる難民のアミラと、親の都合で転校せざるを得なくなった生徒との対話が描かれる。自分と他者が抱える問題に似ている部分があると思えたら。他者理解は、他社にとっていいことと捉えがちだが、実は本人のためになる。自分とは違う人のことを知ると、深く考えるようになる。他者理解をしない人は、自分の可能性を狭めている。

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