ナフサをめぐっては川崎重工の発言が注目されている。ナフサは通常、原油から生産される。水素事業に力を入れている川崎重工は「水素を使ってガソリンやナフサを作れる」と説明した。川崎重工は天然ガス由来の水素を使ってガソリンをつくる技術を持っている。その過程でナフサにあたる成分が生まれる。実際に川崎重工は2019年、中央アジアの国トルクメニスタンで天然ガス由来の水素などを使いガソリンを精製できる巨大な施設を建設した実績もある。川崎重工は水素の活用によってナフサの調達先を分散できるとして、今後エネルギーや科学分野の企業などにこの事業を提案していく方針。水素は燃焼時には二酸化炭素を出さず、エネルギー安全保障の観点からも改めて注目されている。一方で、供給量やコストの問題もクリアしなければならないため、供給元の確保やインフラの整備が課題になる。
