アメリカのトランプ大統領が買うと発言したことで揺れているデンマークの自治領・グリーンランドで総選挙が行われた。焦点は独立問題。グリーンランドの人口は約5万7000人。巨大な氷河イルリサット・アイスフィヨルドは世界遺産となっている。そんなデンマーク自治領であるグリーンランドで11日、独立を焦点にグリーンランド議会総選挙が行われ、かつてないほどの盛り上がりとなった。第1党の「イヌイット友愛党」エーエデ自治政府首相は独立には賛成だが長期的計画が必要としている。また連立を組む第2党の「シウムット党」は経済的に自立した上でデンマークからの独立を目指す方針。一方、最大野党の「ナレラク党」は独立の是非を問う住民投票を速やかに行うと主張し人気が高まっていると伝えられている。そんな総選挙に世界が注目するには理由がある。それはアメリカのトランプ大統領が安全保障上の理由から「グリーンランドを手に入れたい」と繰り返し発言、レアアースなどの天然資源が豊富なこともその背景にあると言われている。