ニシツノメドリの敵はカモメだけではない。英国・ヨークシャー州より伝える。EU加盟国の漁師は英国の北海で毎年イカナゴを25万トン捕獲している。その大半は豚の餌や養殖鮭の飼料、フィッシュオイルの原料として使われる。専門家は近年ニシツノメドリの姿を見ることは難しくなったと話す。英国がEU離脱によって得た権利を行使して北海のイカナゴ漁禁止に踏み切ったところ、デンマークとスウェーデンの漁師から不満を受けて、EUはEU離脱の時の取り決めに反しているとして英国の決定に意義を申し立てた。英国とEUの自然保護団体はEUの異議申し立てに反発しており、38の団体がイカナゴ漁禁止を支持するとしている。自然保護団体RSPBはニシツノメドリのためにイカナゴが必要だとしている。しかしEUは英国に対して、海鳥の生態保護とイカナゴ漁で生計を立てている漁師との暮らしの間でバランスを取る必要があると主張する。