NISA(少額投資非課税制度)の普及を背景に、日本の個人株主の数は過去最多を記録している(出所:東京証券取引所)。こうした個人株主に自社の株をいかに長期的に保有してもらうかが課題となる中、「ファン株主」の獲得に向けた動きが広がりを見せている。日本のスポーツ用品メーカー「アシックス」のイベントには、株を保有する個人株主や株の購入を検討する投資家など400人以上が参加していた。スマートフォンを利用して足の形を測定し、足の形に合った靴を選んでもらえる。アシックスは、ブランドに愛着を持ち企業を応援する目的で長期的に株を保有する「ファン株主」の獲得を進めている。アシックスの株式保有比率で個人株主は9.5%(出所:アシックスHP)で、上場企業全体の平均である17.3%を下回っている。アシックスは去年から個人投資家向けの体験型イベントを開始し、個人株主の割合を20%程度まで高める狙い。
一方大手食品メーカーのカゴメは、ファン株主をすでに多く獲得している。20年前から個人株主向けにトマトの収穫体験や工場見学を開催しており、個人株主の割合は62.9%。さらにファン株主を獲得しようと、去年にはポルトガル・リスボンでの工場見学ツアーを開催した。海外の売上比率が約半分を占めるため、「海外の状況を知りたい」との声に応じツアーを企画した。ニッセイ基礎研究所の井出真吾氏は「コストが増えることは間違いない。株主の数が増えれば、株主総会の招集通知を送る手間や費用もよりかかる。しかし業績が悪くなって株価が下がっても、むしろ応援する側に回ってくれる大変ありがたい存在」などと指摘した。
一方大手食品メーカーのカゴメは、ファン株主をすでに多く獲得している。20年前から個人株主向けにトマトの収穫体験や工場見学を開催しており、個人株主の割合は62.9%。さらにファン株主を獲得しようと、去年にはポルトガル・リスボンでの工場見学ツアーを開催した。海外の売上比率が約半分を占めるため、「海外の状況を知りたい」との声に応じツアーを企画した。ニッセイ基礎研究所の井出真吾氏は「コストが増えることは間違いない。株主の数が増えれば、株主総会の招集通知を送る手間や費用もよりかかる。しかし業績が悪くなって株価が下がっても、むしろ応援する側に回ってくれる大変ありがたい存在」などと指摘した。
