IMP.・松井奏が東京・港区にある「鰻の成瀬 泉岳寺店」を取材。うなぎを1600円から提供している。一昨年1号店を横浜に出店してからわずか2年ほどで317店舗にまで増えた。今年の売上高は77億円。創業者・山本昌弘さんに話を聞いた。店を出す際、賃料など節約のため、店舗として二等立地などに出店したり、もともと飲食店だった物件などをそのまま利用することで改装費などを抑えているという。厨房には企業秘密の調理機器もあり、独自の機器で調理をすることで人件費を抑えている。格安で楽しめるうなぎ店が人気の一方、現在の日本のうなぎの99%を占めている養殖がピンチに。養殖するためのニホンウナギの稚魚・シラスウナギの逆量が減っているという。日本の食文化のうなぎを守るためある取り組みをしているのは近畿大学水産研究所。捕獲したシラスウナギを成魚まで育てる一般的な養殖ではなく、受精卵から孵化させ成魚まで育てる完全養殖に日本の大学で初めて成功した。近畿大学水産研究所・田中秀樹教授は「完全養殖が出来れば絶滅を防ぐことができる。将来安心して食べ続けることができる」とコメント。