そして水曜日、ファンも大注目の一戦が始まる。4人の日本人選手がスタメン出場とあってファンも大盛り上がりだ。1試合に4人の日本人選手がスタメン出場するのはメジャー史上2度目のことだ。1度目は17年前の2007年マリナーズからのイチローさんと城島健司さん、そしてヤンキースからは松井秀喜さんと井川慶さんがスタメン出場した。この日4人の中で一番初めに登場したのはケガからおよそ3カ月ぶりの復帰登板となった山本由伸。まずは初球。155キロのストレートを投げると先頭バッターをカーブで空振り三振。続くバッターは鋭く落ちるスピリッドで連続三振。そして3番・鈴木誠也には三者連続三振とフランクを感じさせない完璧なスタートを切る。対してルーキーながら12勝をあげている今永。1番・大谷が1球で打ち取ると続く2番・ベッツは2球でセンターフライ。そして3番・フリーマンには1球とドジャースが誇るMVTトリオをわずか4球で料理。どちらもいいスタートを切る。山本は2回以降もキレキレだ。1回から4者連続三振。3回にも6つ目・7つ目となった。鈴木との2度目の対戦は山本は4回を投げ、8奪三振とケガ明け初登板とは思えないピッチングを見せた。一方、3失点ながら粘りの投球を見せる今永は大谷との3度目の対戦。大きな当たりだったが、わずかに届かず大谷をノーヒットに押さえた今永。7回3失点で味方の援護を待つ。すると8回、2点を追うカブスは2塁・1塁のチャンスで山本に押さえられていた鈴木。タイムリーヒット。相手のミスもあり同点に追いつくとカブスはこの回、一挙5得点。日本人対決となった試合は鈴木と今永がいるカブスに軍配が上がった。