ニューヨーク外国為替市場で16日、円相場が1ドル146円台に下落し、去年11月以来およそ9か月ぶりの円安ドル高水準となった。16日に公表されたアメリカのFRB(連邦準備制度理事会)の先月の議事録では、大半の参加者がインフレの上昇リスクを懸念していて、さらなる金融引き締めの必要性を指摘していたことが明らかになった。これを受け市場では、日米の金利差を意識した円売り・ドル買いの動きが強まっている。夏休みに海外を訪れる旅行者にとっても痛手となる。また、東京市場も現在1ドル146円台で推移している。去年、政府と日銀は1ドル145円台後半で円買い・ドル売りの為替介入に踏み切っており、その水準を下回ったことから市場では介入への警戒感が強まっている。