カフラー王とはクフ王の息子で古王国時代第4王朝ファラオ。スフィンクスはこの王の命令で作られたとされている。ところがスフィンクスが人間以外によって作られた可能性が指摘された。ギザにあるスフィンクスは一枚岩から切り出された世界最大の石像。古代エジプトにおいては王家を守る存在とされてきた。その答えは風。昨年11月ニューヨーク大学の研究チームがスフィンクスが風によって形作られた可能性を指摘した。ギザ周辺はかつて海の底であったため様々な生物が死んでできた石灰質も堆積層になって色の違いは硬い層と柔らかい層があるため。ニューヨーク大学はこの情景を擬似的に作るため柔らかい粘土の中に硬い物質を入れて風の影響を水の流れで再現。するとスフィンクスのような形が出現した。つまり古代エジプト人は風化した岩の形を原型に人が手を加えてスフィンクスを作ったという。その研究結果を裏付けるような風景も存在した。ギザから南西へ約500km。そこには風の侵食によって生み出された不思議な岩石がいくつも立ち並んでいた。古代エジプト人はこの不思議な姿の中にスフィンクスを見い出したのかもしれない。
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