- 出演者
- 野々村真 草野仁 石井亮次 黒柳徹子 東貴博 梶原善 岡田圭右(ますだおかだ) 千葉雄大 西川貴教 井上咲楽
今夜は古代エジプトミステリーSP。数々のミステリーを秘めた古代エジプト文明は、番組第1回のテーマであり番組にとっての原点。エジプトを舞台に様々なテーマを取り上げ、放送してきた回数は91回にものぼる。今夜はその中でもエジプトを代表する3つのミステリーを厳選。38年間の貴重な映像とともに最新研究に迫る。1つめのミステリーは「クフ王のピラミッド」。人生をかけその謎に挑み続けてきた吉村作治先生。レジェンドが今も追い続けるピラミッドの秘密とは。2つめのミステリーは「スフィンクス」。人類が作った最古の巨石像とされるスフィンクス。しかし最新研究によると、人間以外のものがスフィンクスを作った可能性が浮上してきた。3つめのミステリーは「ツタンカーメンの黄金マスク」。このマスクに一体どんな意味があるのか。答えにつながるミイラが昨年発見された。
オープニング映像。
オープニングトーク。ミステリーハンターとして一度エジプトに行ったことがある千葉さん。「中山さんがロープで穴のところをずっと降りていくのが羨ましかった」とコメントした。
エジプト・ギザで吉村作治さんの調査に密着。現場はクフ王のピラミッドの西側にある西部墓地。墓の数は推定2000基で、4500年前の古王国時代から極めて重要な人物が埋葬されてきた場所である。
クフ王のピラミッドの底辺は1辺230m、高さは147m。4500年前、クフ王の治世に10万人の労働者が20年の歳月をかけて作ったとされている。周囲は約920mと世界最大の名に恥じない大きさである。現在出入り口となっている穴は、9世紀盗掘者によって開けられたもの。かつてピラミッドは真っ白な結晶石で覆われていたため、入口さえわからない神秘の建造物だった。一般的にピラミッドは王の墓とされている。しかし盗掘者が初めて玄室に入った時、そこには王のミイラも副葬品も何もなかった。
何も残っていなかったのになぜクフ王の墓なのか。その答えは玄室の真上に配置された部屋にあった。壁には探検家の落書きがびっしりあり、その奥にはグループ名「クフ王は輝く」と書かれてあった。ピラミッドはいくつものグループに分かれ、競い合って建設していた。そこで成果がひと目で分かるよう、運んだ石にグループ名を書いていたという。これによりクフ王のための建造物であることが判明。
現在エジプト考古庁が国内で認めているピラミッドは124基。そこでピラミッドの変遷をたどり、作られた目的を探る。最初に作られたのは階段ピラミッド。第3王朝のファラオ・ジェセル王がある夜、天へ続く白い階段を登り頂上で神に会う夢を見た。これを神の啓示とし、夢を現実にすべく作られたのがこのピラミッドである。より高く天にそびえるよう、急角度で作るも途中で崩壊した崩れピラミッドもある。建造途中で角度の変更を迫られたものもある。
砂を落として山を作るとその傾斜は自然と43度になる。そのため当時の人達は43度が一番安定した角度と考え、赤いピラミッドを完成させた。しかしこの角度では天にのぼる階段としての完成形とは呼べなかった。約150年の月日をかけ、突き詰めた理想形が51.5度のクフ王のピラミッドであった。クフ王のピラミッドの建造目的について、吉村さんは復活再生の儀式が行われた場所との見解を示している。そのため「ピラミッドは墓ではない」という証明をすべく、今も調査を続けているのである。
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Q.ヒエログリフで百万の単位を表す図形のポーズとは?A.両手をあげる。図形のもととなっているのは無限や永遠を意味するヘフ神。古王国時代の儀式用の壺などにも描かれている。千葉さんはピラミッドの中に入ったことがあると明かした。
カフラー王とはクフ王の息子で古王国時代第4王朝ファラオ。スフィンクスはこの王の命令で作られたとされている。ところがスフィンクスが人間以外によって作られた可能性が指摘された。ギザにあるスフィンクスは一枚岩から切り出された世界最大の石像。古代エジプトにおいては王家を守る存在とされてきた。その答えは風。昨年11月ニューヨーク大学の研究チームがスフィンクスが風によって形作られた可能性を指摘した。ギザ周辺はかつて海の底であったため様々な生物が死んでできた石灰質も堆積層になって色の違いは硬い層と柔らかい層があるため。ニューヨーク大学はこの情景を擬似的に作るため柔らかい粘土の中に硬い物質を入れて風の影響を水の流れで再現。するとスフィンクスのような形が出現した。つまり古代エジプト人は風化した岩の形を原型に人が手を加えてスフィンクスを作ったという。その研究結果を裏付けるような風景も存在した。ギザから南西へ約500km。そこには風の侵食によって生み出された不思議な岩石がいくつも立ち並んでいた。古代エジプト人はこの不思議な姿の中にスフィンクスを見い出したのかもしれない。
スフィンクスが偶然だけでこの地に作られたわけではない証拠も見つかっている。その場所はお尻にある穴。穴はスフィンクスの地下に財宝が眠っていると信じたものが開けたもの。そこに財宝はなかったが意外な発見があった。穴は水で満たされていたという。スフィンクスがあるギザ大地から約10km先に流れているのがナイル川。かつて夏になると毎年増水し、スフィンクスのすぐそばまで川の水が迫ってきていた。その水が地下に溜まっていた。ナイルの氾濫は痩せた土地へ肥沃が土を運び土壌を豊かにする。スフィンクスはそんなナイルの氾濫を呼び恵みをもたらす神とされていた。それを残す証拠も残されている。古代エジプトの獅子座に注目。獅子はスフィンクス、蛇はナイル川を現している。川が氾濫する7月んも東の地平線から上ってくるのが獅子座。つまりナイルの氾濫は獅子・ライオンがもたらすものと考えられていた。
南部ルクソールにあるカルナック神殿。この神殿の参道はいくつものスフィンクスで守られている。その顔はファラオでもライオンでもなく全く違う生き物。古代エジプトでは「バァ」と呼ばれた魂を象徴する生き物だった。その生き物は何かとクイズを出題。ヒントは、「バァ」はその生き物の泣き声を表し、繁殖力が旺盛な生き物。解答者は、「ブタ」「水牛」「羊」「カエル」とあげた。
「古代エジプトでバァと呼ばれ、スフィンクスの顔になっている生き物とは?」とクイズを出題。正解は「羊」。日本では「メェ」が一般的な泣き声だが、海外では「バァ」と表現される国もある。岡田と千葉雄大のチームが正解し、2問連続正解。
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数あるエジプトの秘宝の中でも世界中の人々を魅了するものが「ツタンカーメンの黄金マスク」。これまで数々のミステリーハンターがこのマスクに出会い感動を伝えてきた。ツタンカーメンは9歳で即位しその10年後に謎の死を遂げた悲劇の少年王。この美しさにある秘密があることが近年の調査でわかったという。マスクの重さは約10キロ。23金の地金で造られている。だがよく見ると頬の部分は少し青白く、他の部分とは異なる輝きがある。顔の部分には、3万分の1ミリという超微粒子の金粉が塗られ化粧が施されていた。X線調査によって、その金粉は金に銀と銅を混ぜて作ったものと判明。顔をより若く美しく見せるために施されたと考えられる。しかしその製法は現代科学を持ってしても未だにわからないという。
黄金マスクはなぜ作られるようになったのか、新発見が昨年1月サッカラで見つかった。4300年前、古王国時代の墓地から未盗掘のミイラが発見された。特別な許可をもらいそのミイラを見せてもらえることになった。案内してもらうのはザヒ・ハワス博士とその孫も同行。地下12mで眠っていたのは、世界最古の金を身にまとったミイラだった。古王国時代の墓は盗掘を避けるため、深い縦穴の先に部屋を作り棺を埋葬することが多い。上り下りには人力の昇降機を使う。幅2.5mほどの石の棺があり、側面には墓の主人の名前が記されていた。
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4300年前に入れられたミイラには金箔が貼られた杖や、ビーズの胸飾りなどと共に埋葬されていた。古代エジプトでは死後、冥界に行った魂は自らの体に再び戻り、復活すると考えられていた為、遺体をミイラにする技術が生まれた。エジプト人は金箔を貼ることで永遠に顔を残そうとし、後に黄金マスクに発展していったという。
問題「亡くなった夫への愛を示すためのペンダントに入れていたものとは?」の出題。スタジオメンバーは「爪」、「歯」、「髪の毛」などと回答した。