現在エジプト考古庁が国内で認めているピラミッドは124基。そこでピラミッドの変遷をたどり、作られた目的を探る。最初に作られたのは階段ピラミッド。第3王朝のファラオ・ジェセル王がある夜、天へ続く白い階段を登り頂上で神に会う夢を見た。これを神の啓示とし、夢を現実にすべく作られたのがこのピラミッドである。より高く天にそびえるよう、急角度で作るも途中で崩壊した崩れピラミッドもある。建造途中で角度の変更を迫られたものもある。
砂を落として山を作るとその傾斜は自然と43度になる。そのため当時の人達は43度が一番安定した角度と考え、赤いピラミッドを完成させた。しかしこの角度では天にのぼる階段としての完成形とは呼べなかった。約150年の月日をかけ、突き詰めた理想形が51.5度のクフ王のピラミッドであった。クフ王のピラミッドの建造目的について、吉村さんは復活再生の儀式が行われた場所との見解を示している。そのため「ピラミッドは墓ではない」という証明をすべく、今も調査を続けているのである。
砂を落として山を作るとその傾斜は自然と43度になる。そのため当時の人達は43度が一番安定した角度と考え、赤いピラミッドを完成させた。しかしこの角度では天にのぼる階段としての完成形とは呼べなかった。約150年の月日をかけ、突き詰めた理想形が51.5度のクフ王のピラミッドであった。クフ王のピラミッドの建造目的について、吉村さんは復活再生の儀式が行われた場所との見解を示している。そのため「ピラミッドは墓ではない」という証明をすべく、今も調査を続けているのである。