東海東京証券アメリカ・芝田達裕さんの解説。デリバティブ、金融派生商品に投資するETFや流動性が低い資産に投資する高利回りのETFが人気を集めている。背景にはFRBによる利下げをきっかけに、先行きの金利低下を想定して高利回りを求める投資家が増えていることが考えられる。1日でナスダック100指数が大幅に上昇すれば、売ったコールオプションで損失が生じるので、その分だけETFの純資産が減少する。また指数が保有しているコールオプションの公式価格を下回るとオプション価値は急減しこれも純資産の減少要因。また流動性が低い200以上の融資債権に分散して投資するETFにも高い利回りを求めて資金が流入し純資産は5億ドルを超えているが、このETFはAAA格付けだけでなく、関連会社が同等の品質であると判断したローンも組み込まれている。未公開企業のローンの格付けを外部の人間が判断するのは困難。また投資家にとっては仮にマーケットが急変した時に流動性の低いローン債権を瞬時に売却するのが難しいといったリスクもはらんでいる。
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