ニューヨークで賑わう週末の公園。チョークで書いた○の中に入った2人は叫んだ。それは「叫ぶスポット」と書いてあったから。ストリートミュージシャンの前には踊るスポット。中に入ってそこに書かれていることをするだけで楽しいひとときが生まれる。このユニークなアートで話題になっているのはフェリックス・モレロさん。フェリックスさんは学生の頃から30年アーティストとして活動してきたが、生活は苦しいままだった。狭いアパートで書いてるのが嫌になり、10年ほど前から外に飛び出し、地面にチョークで顔を描くようになった。「もっと人を引き込める作品を作りたい」と考えているうちに生まれたのが幸運のスポット。そこからどんどん発想が広がり、ちょうどパンデミックで家に閉じこもりがちだったニューヨーカーの心を捉えた。みんなが入りたくなるスポットばかりではない。「悪運のスポット」は多くの人が避けて通る。人生は必ずしも良いことばかりではないというのがフェリックスさんのメッセージ。フェリックスさんは「後からお礼のメールが来ることもありますよ。おかげで気持ちがすっきりしたよってね」などと話した。