アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれた国連安保理の会合には2011年に脱北した28歳男性が参加し自らの経験を語った。男性は幼い頃から強制労働に従事させられたとして、自国民に対する犯罪をやめるよう北朝鮮に訴えた。会合では各国から北朝鮮が核・ミサイル開発を優先し自国民の人権を侵害しているとの批判が相次いだ。一方、中国とロシアはこの日も北朝鮮を養護する姿勢を崩さず、安保理で北朝鮮の人権問題を扱うことに改めて反対した。会合終了後、日本やアメリカなど53か国は、拉致問題を含む人権侵害や虐待は安保理が注意を払うべき問題だと強調した上で、北朝鮮を非難する共同声明を発表した。