米国ニューヨークで交通渋滞の緩和を目的に、中心部に乗り入れる車両を対象にした渋滞税が導入され、5日から徴収が始まった。タイムズスクエアやウォール街などがあるニューヨーク・マンハッタン島の中心部では年々、交通渋滞が深刻化しこのエリアを走る車の平均速度は時速11キロ台にまで下がっているという。このため中心部に乗り入れる車両を対象にした渋滞税が米国で初めて導入され、5日から徴収が始まった。マンハッタンの中心部に向かう車両はこのポイントを超えた所で自動的に渋滞税が徴収される。道路に設置されたセンサーを通して、ETCのような仕組みで自動的に徴収される。金額は乗用車の場合、日中は9ドル、日本円でおよそ1400円。タクシーに乗車する場合は乗客が1回当たり75セント、日本円でおよそ120円を負担することになる。現場のタクシードライバーは「客が減るので反対」と考えているとコメント。ニューヨーク州は渋滞税の導入によって中心部に乗り入れる車両をおよそ10%減らす効果が見込め、収入はバス路線の拡充などに充てるとしている。市民は公共の交通機関利用を促す良いアイデアだと話した。