インドネシアは首都機能をジャカルタからカリマンタン島のヌサンタラへ移転させる。神奈川県と同じ広さとなっていて、2019年に移転を決定させると今年移転する形となっていて、ガルーダ宮殿も出来上がっている。移転により6万人の公務員と家族が引っ越す見込みという。ジョコ大統領は災害のリスクを減らすためだと説明していて、現在は野生のオランウータンも生息する自然豊かな土地となっているが、75%ほどの緑地を残したうえで近未来的な都市を広げるという。開発は20年ほどかけて行うのだという。ジャカルタは東京・埼玉ほどの広さに2都県の1.5倍となる人口3000万人が住んでいて、渋滞や大気汚染に加え、飲水を地下水で賄っていることで年に1~15cm地盤が沈下してしまっているという。移転をめぐっては、ブラジルも1960年に内陸部を発展させるためとして、首都をリオデジャネイロからブラジリアへ移転させていて、ブラジリアは14万人だった人口が120万人に増加する形となった。カザフスタンも首都が国境付近にあるアルマトイから中央にあるアスタナへ移転させ、アスタナでの投資は1997年は13億2000万ドルだったのが、2002年には28億2000万ドルまで増加したが、アスタナの都市開発計画は黒川紀章氏が起用されたことでも知られている。