フランスはヨーロッパの中でもいち早く2018年に「インド太平洋戦略」を打ち出し中国を念頭に各国と連携。今回フランスの空母はアメリカ・日本・フィリピンなどと軍事訓練を相次ぎ実施、太平洋地域への関与を一段と強める姿勢をアピールした。背景には海外領土の存在。フランスはインド洋と南太平洋に多くの領土があり広大な排他的経済水域や豊富な天然資源は経済面でも極めて重要な面を持っている。しかしニューカレドニアでは去年フランスからの独立を目指す先住民の暴動が発生、非常事態宣言が出された。中国の影響下に入る恐れも指摘されフランスは警戒。更に南シナ海はフランスにとってもアジアからの物流の大半が通過する重要な貿易ルート。同盟国などと連携を強化している。