コロンビアvsポルトガルの一戦はまもなくだが、優勝候補ポルトガルを背中で引っ張るのは41歳のキャプテンで6大会連続出場のC.ロナウドである。異なる国で初のリーグ優勝と5度の欧州制覇をし、数々のチームをけん引しありとあらゆるタイトルを総なめにしてきた。そしてポルトガルをこれまでに5回ワールドカップに導いてきた国民敵英雄である。しかしお6回目の今大会はある異変が起きていた。迎えた初戦はFIFAランキング46位と格下のコンゴ民主共和国。誰もがポルトガルの勝利を確信し、前半6分にはジョアン・ネヴェスのヘッドで先制し序盤から優位に試合を進めていく。しかし前半終了間際、コンゴのウィサに決められまさかの失点で同点に追いつかれる。後半ではC.ロナウドに再三チャンスが訪れるが続けてゴールを外し、結局そのまま格下のコンゴ相手に引き分けで終了となった。するとこの結果にポルトガルのメディアは「今すぐ引退しろ」「このままでは何も成し遂げられない」などロナウドを痛烈に批判し限界説を唱え始めた。そんなメディアの超えにもめげず、自ら出来ることに全力を注いでいた。そんな決意を胸に秘め、迎えた2戦目のウズベキスタン戦では前半6分でゴールを決め前人未到の6大会連続ゴールとなった。続いて前半17分では絶好の位置でフリーキックのチャンスとなり、蹴ったのはまさかのヌーノ メンデスで自分をおとりにし世界中がだまされたトリックプレーとなっていた。さらに前半39分では角度のないところから落ち着いて流し込み2点目を決め、自らのプレーで批判を覆してみせた。ポルトガルは5-0で勝利し、試合終了直後にロナウドから思わず出た言葉は「I’m BACK!」であり、苦しみを乗り越え本来の姿を取り戻したという意味が込められていた。
